ラリー北海道2007日記 その7
ついに! いよいよ! 始まってしまいました、レグ1です!
ここまできたら、腹をくくるしかありません。音更のサービスパークを出発し、陸別のSS1を目指します。
国際ラリーでは、SSスタートから次のSSスタートまでを一区切りとして到着タイムが指示されます。つまり、SSでタイムが遅かったりすると、その後のリエゾン区間を急がないと、次のSSスタート時刻に間に合わなくなってしまいます。遅れれば当然ペナルティー。なので、リエゾン区間をヤベー速度で飛ばす参加者もいるんですよね、残念ながら。飛ばしているのが見つかっても当然ペナルティーはあります。
そんな心無い参加者をターゲットにしてか、リエゾン区間にはパトカーがウヨウヨ、ネズミを捕りまくりです。
そんなパトカーたちを横目に、ただでさえノロいオレのこと、パンクなどの車両トラブルがおきたらタイムコントロール遅着は確実なのでは……と不安になります。
ならばやはり、トラブルのでない程度に抑えないとなー。となれば、絶対完走ペースで淡々と走る作戦しかありません。
たとえば、トップドライバーの方々の場合は絶対的速度も高い上に、その実力の95%以上で走っているそうです。そしてプッシュする際には120%くらいのフルアタックをかますワケです。
ですが、オレの場合絶対的速度が低い上、70%くらいで走るようにしています。こりゃー、タイムで敵うワケありませんよね。たとえオレが、120%フルアタックをしたとしても、トップドライバーの30%くらいの速度なんです。70%だろうが120%だろうが、順位に変動がないのならば、70%で完走を目指すのがオレ流。2日で200キロのSS距離を走る経験をつめば、少しは速くなるかもしれないしね。
しかも、フルアタックをかますと、トップドライバーだってその分コースアウトやトラブル発生のリスクが高くなります。なので、棚ボタで順位が上がる可能性だって……。
えっ? 姑息?
まぁまぁ、これも作戦の内ですよ。誌面の都合上リタイアだけは避けたいところなので、勘弁してください(笑)。
そんなことを考えていると、SS1に到着。SS1は2.73キロのギャラリーSSです。この本番車エボ8でダートを走るのは、前回の全日本以来の実に1ヶ月振り。
感覚をとりもどす(元々とりもどすというほどの実力も無いですが…)様子を見ながら、抑えめにスタート。すると、もうコース脇のカメラマンの数にビックリ。
このSSはウォータースプラッシュあり、ジャンプありの、まさに写真映えするコースなのです。小心者の目立ちたがりであるオレは、抑えるつもりが、ついつい頑張っちゃいました。それでもクラスビリなのは悲しいところなんですけどね?
トホホ……。
その次は短いリエゾン区間をはさんでSS2。ついにきました20キロ超えのSS。距離は23.26キロです。このSSからSS1にはなかったロングストレートが点在してきます。500→右6→700……、なんてのがあるんですよぉ?
マジ怖ぇ?!
しかしながら初体験のスピードレンジと距離に、心が折れそうになりながらも無事ゴール。ストレート後のコーナーは、どんなに角度が緩くても、しっかりブレーキしちゃいましたよ。速度は140キロくらい(トップドライバーは200近く……)ですが、車幅が1車線なんです! 一般人に全開は無理でしょ! こんなコースをアクセルのオンオフだけ、最小限のドリフトで抜けていくのはやはり神業ですね。ここだけのハナシ、後続2台にラップされちゃいました。
そしてまた、短いリエゾンをはさんでSS3です。これも21.56キロとロング……。コースは長めなんですが、スピードレンジが高いので、全日本で体験した14キロよりも肉体的な疲労は少なめ。なので、走れると言えば走れるんですが、走りたくない(笑)。肉体的には負担が少なくても、精神的にこたえるんです。
だってアクセル踏んで、速度が上がるとホント怖いんだもん。でもまぁ、そんなことは言ってはいられません。順番がくればスタートです。口から飛び出しそうな心臓を飲み込みながら走っていると……、あら?
アレックスカラーのエボ9がコース脇で停車してます。ドライバー&コドライバーは無事のようなのでそのまま脇を駆け抜けます。あと、3キロ弱でゴールなのに残念、増村さん。
そしてゴールすると、今度は新井敏弘選手のインプが一般道に停車しています。コチラはどうやらブレーキトラブルのよう。結局、増村選手も新井選手もこのSS3でリタイアという結果になってしまいました。増村選手のリタイア原因は、インカットした高速コーナー内側の丸太に足まわりをヒットさせコースアウト、とのことでした。この丸太はオレの速度域だと、目視で確認できたので避けることができました。ゆっくり走っていてホントに良かった?
次は午前中最後のSS4です。このコースは10.74キロと比較的距離は短めですが、今回最大のストレートがあるんですよね。その距離およそ1キロ……。まぁ、ここは道幅もあるので、頑張ってアクセル全開にしましたよ。だってカメラマンがたくさんいるんだもん。
こうしてレグ1前半が終了しました。サービスパークに戻る道中は、もうグッタリ。午後はこのSS1?4のリピートなのですが、また同じ距離を走らなければならないと思うと……。サービスに戻ると、即メンテです。戻って来ると同時にテントでスタンバっているメカさんたちの頼もしいこと。
といっても、例によってトラブルが出るほど、速く走れないオレは、タイヤのローテーションとブレーキのエア抜きくらいなんですが……。オレは、お昼ゴハンに用意されたパスタをパクつきます。
で、午後のSS5?8はというと……、特に問題なく走りきれちゃいました。
ただ、驚くべきことに、一部のSSだとビリじゃない!!!
同じランサーにも勝っているコースがあるのは奇跡です。もうこの事実だけで満足です。1日が終わると、もう疲労度満点。そのままホテルの布団に直行しました。ウワサだと、この後レグ1とレグ2の間に夜遊びするドライバーさんたちがいるとかいないとか。
ホント、そのバイタリティーに感服です。

